小説の目次へ戻る
BLEACH
あたしだけを見つめて
って、いつも思ってる。
それだけでいいの。
勝手に消えたっていいわ。
何も話さなくてもいいわ。
ただ、あたしだけを見つめてくれるなら。
どんな場所にいてもいい。
遠く離れてたって構わない。
だから心を頂戴。
あたしだけを見てて。
視覚すら、空間さえも超えて。いつもそう思ってる。
けれど何時からなのか、自分の言動は心とは裏腹に言葉を紡いで。
「どうだっていいわ」
-嘘。
「大嫌い!」
-嘘。
「触らないで」
-嘘。
嘘だらけのあたしの世界。
でもただ一つの本当。
「乱菊は嘘つくのがヘッタクソやなぁ」
そう言って、あんたはあたしにしか見せない顔で笑う。
あたしはあんただけを見つめてる。
だからギン、あんたもあたしだけを見つめて。
> ギン×乱菊 > あたしだけを見つめて
2006/9/18
このページの先頭へ
|
小説の目次へ戻る
|
前へ
|
次へ
|
小説の管理