捉えた
 虚圏へと繋がる黒腔。その大きく開いた裂け目に佇む破面達。
 一番巨大な黒腔にいる3人に、乱菊の視線はカチリと定まっていた。
(早く出てきなさいよ…!)
 愛染の奥に控える市丸に、今なら睨み殺せそうだと言わんばかりの視線を送る。
 言いたい事や殴り倒してでも問い詰めたい事がたくさんある。簡単にはいかない事も理解している。
 
 仮面のような笑顔を貼り付けた市丸が、その笑みを深くした。
 「待ってはるよ」と乱菊に言わんばかりに。
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2008/10/10
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